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天使のシンバル | |
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凧、つかむ |
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集英社 小説すばる 2007年12月号 |
集英社 小説すばる 2008年12月号 |
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テロ後の風景シリーズ第四話。幸せだったはずの新婚生活は、夫のNY駐在を機にすこしずつ何かが形を変えていく。そしてテロの直後から、耳のなかに鳴り響く不穏なシンバルの音。
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テロ後の風景シリーズ第五話。娘一家が日本に戻ってきて、五年目の秋を迎えようとしていた。孫のカナが生まれたのは六月だが、九月十一日にも誕生日を祝う。それが彼らの「きまりごと」なのだ。
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椰子空 | |
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ハバナとピアノ、光の尾 |
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集英社 小説すばる 2004年 7月号 |
双葉社 小説推理 2004年9月号 |
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テロ後の風景シリーズ第三話。過去も未来もない老夫婦のように、NYで今だけをわけあい暮らしてきた二人が旅にでる。
メキシコの漁村、シワタネホ。どうしてこんな遠い場所まで、きてしまったんだろう。
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キューバの片隅で闇葉巻を売る少年エリアンと、遠い昔に消えたはずの恋を探す日本人少女との奇妙な出会い。
川上弘美、角田光代、瀬尾まいこ氏他による「六人の女性作家が描く十代」シリーズの一編。
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犬のうなじ | |
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だまされ星は、やさしい光 |
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集英社 小説すばる 2003年 1月号 |
集英社 小説すばる 2004年 3月号 |
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テロ後の風景シリーズ第二話。事件から一年後、追悼の炎が揺れる夕方に出会った一匹の犬があたりまえのように後をついてきた。
忘れられないつらさと、忘れてしまうことのさびしさが、川岸のふしぎな光景に交錯する。
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おさない頃、あのひとはいつも家を訪れては光る贈り物をくれた。父の大切な友人、そしてその父を死に追いやった男と訪れた雪国。
唯川恵、岩井志麻子、室井佑月氏らによる"「宝石」にまつわる9つの愛の物語"中の一編。
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夜のヒトデ | |
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月の穴 |
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集英社 小説すばる 2001年 9月号 |
集英社 小説すばる 2002年 10月号 |
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熱帯シリーズ第三作。日々を流されるまま過ごす小説家が、図書館で出会った耳のきこえぬ女性、利恵。
未来への言葉を探しあぐねる二人が、ともに出かけたカリブの島で見たものは…。
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9/11テロ後の風景シリーズ第一話。グラウンド・ゼロにぽっかりあいたむなしいほどに巨大な穴にあのひとは何を見るのだろう。
NYのピアノバーで働くホステスと父親ほど年の離れた男。月あかりに照らされる、大きく、あたたかなもの。
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踊る花 | |
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コーヒー園のにおい | |
集英社 小説すばる 1999年 8月号 |
集英社 小説すばる 2000年 10月号 |
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熱帯の島と少年をテーマにしたシリーズ第一作。カリブ海に浮かぶフランス領の島マルティニーク。幼馴染の彼女がマドラスチェックをまとって踊るとき。
少年の胸は高鳴り、いつしかあの日のつたない面影は消えていく。
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熱帯シリーズ第ニ作。ジャマイカのコーヒー園。蒼くけぶるブルーマウンテンの山々に抱かれ、息をひそめる小さな情事。
けれど、「私」が抱くのは、海辺で拾った男ではなく、遠く離れた場所にいる、臆病なかつての恋人なのだ。
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