Non Fiction
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愛がなければ、人生はない 2000.2 スイッチ・パブリッシング 1000円
Buena Vista Social Club
LA VIDA ES AMOR
Switch Publishing / ISBN 4-916017-75-7
キューバが生んだ偉大な音楽家たちに話をきくため、ハバナ、サンチアゴ・デ・クーバでの取材を敢行。グラミーを受賞したアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に参加する12人の老音楽家たちへのインタビューを中心に構成されたスイッチ別冊本。 レコードレビューやコラムも満載。若きハイパー写真家、大橋仁くんによる写真も魅力にあふれてます。
この本については、言葉をつくして書いても書ききれない想いがまだ胸のうちに残っている。はじめてキューバの地を踏んだことへの感動に加え、現地で出会った人すべてが、これから私が創るものに大きな影響を与えてくれたに違いない。……と、少々大袈裟になってしまったけれど。単純にこのすばらしい人間性をもった音楽家たちと、彼らが生みおとす音楽が、私は好きで好きでたまらないのだ。敬意をはらい続けたい。 好きなことをずっと追い続け、生きていく……昔から薄々感じていた想いを、その長い人生を語ってくれたひとりひとりのインタビューを通じ、確認させられた気がしました。
この出会いがあったからこそ二作目の長編小説「フラグラーの海上鉄道」も生まれました。


ニューヨーク遭遇読本 1996.12 宝島社 1300円
New York Souguu Dokuhon Takarajimasha / ISBN 4-7966-1157-6
NYを訪れた、また住んでいる人々が好き勝手な視点からNYを綴ったコラムを満載した、その名の通りの「NY読本」。別冊宝島Wonderland Travelerシリーズの一冊。 日本人の目からとらえたマイノリティたちの人種問題や、エスニックフード事情、ラテン音楽探訪まで。多面体のNYが浮かび上がってきて、今読んでもリアルに楽しめる。
私が興味深く読んだのは、中山光正さんという方の書いたタクシードライバー日記。日本人では珍しいイエローキャブのドライバーをしていたときの体験談あれこれである。 「へえ、そうなのか…うわ、怖そう!」と知らなかった世界を垣間見た感触があった。やっぱり内側からしか見えないことって、この街には多いんだな。
好きなことを書いてください、と言われ、私が選んだテーマは「路上から見えるニューヨーク」。私自身が作品を売るようになって道端に座ってみると、本当にいろんなものが見えてきた。 このころ友人のストリートアーティストたちが、路上で作品を展示する法的権利を得るために市と闘っていたのだが、その経過を綴った「ヒュー・ビーンはどこへ行く」も連記されています。